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説明
香り高く、コク深く、それでいて油とは思えないほどあっさり、スッキリな喉ごしを実現した、新感覚のなたね油です。油の絞り方も、薬品を一切使わない低温圧搾法を採用しているので、素材の風味がしっかりと活きています。
使い方はほぼ無限大ですが、炒めものや揚げものに向いています。ご飯にお塩と菜種油を少しかけるのもオススメです。
— 無の会のなたね油ができるまで —
前年の9月下旬、稲刈りの真っ最中の空いた時間を見計らって、なたねの種まきがはじまります。会津ではここから3ヶ月もすれば雪が降り始め、発芽して少し育ったなたねたちは、冬の間は深い雪の下で眠りにつきます。
春になり、雪が徐々に溶けて、茶色い地表が顔を見せる頃、なたねもむくむくと持ち上がり、太陽の光をいっぱいに浴びて「菜の花 (会津では”茎立ち”とも呼ばれます)」になります。
蓄えていた冬野菜がなくなり始める初春の時期は、無の会の食卓には毎日のように「菜の花」のお料理が並びます。農園の菜の花には苦味やえぐみがなく、それでいて非常にシンプルな味をしているので、毎日食べても飽きがこず、魔法のようにスッキリとした美味しさがあります。
その後も太陽に向かってグングンと育っていったなたねは、4月下旬から5月の頭にかけて、畑一面に、それはそれはきれいな黄色の花を咲かせます。このとき、無農薬である無の会のなたね畑は、日本ミツバチを含む無数のミツバチや昆虫たちで賑わいます。その数があまりにも多いので、無の会の玄関を出ると、数メートル先にあるなたね畑からミツバチの羽音が聞こえてくるくらいです。春の透き通った晴天の下、まるで天国にいるかのように思わせる一面のなたねの花は、いつまでもみていられるような美しさを放っています。
受粉し終えたなたねは、種を作ります。なたねの種は、大豆のようにサヤに詰まっているのですが、種が成熟してきてサヤが膨らむにつれて、植物全体の緑色が徐々に淡くなっていきます。子孫を残すために身体を大きくする栄養成長が止まって、子孫を残すための生殖成長へと切り替わることで、植物体内の構成要素のバランスが変わってくるからです。栄養がどんどん種に送られてサヤがパンパンに膨らんでいくと、稲が穂を垂れるように、なたねもサヤごと首を垂れてきます。
十分に栄養が種に送られたところで、なたねをコンバインで収穫します。その後、タネを広げて日光と扇風機の力を借りてしっかり乾燥させてから、低温圧搾方にて油を絞る工程へと移り、瓶詰めされて菜種油が完成するのです。
*循環農法の一環として、このなたねの搾りかすは自家製堆肥の素材となります。