【草刈り革命】by おかちゃん
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早いもので8月を迎えました。先月は35度以上の快晴の日もありながら、夕立や日中の本降りに恵まれ、水不足や高温障害などの心配をすることなく過ごせましたが、今月は厳しい猛暑日が続くことが見込まれます。何よりも自分たちの健康を第一に考えながら、仲間とともにこの夏の暑さを乗り越えていきたいと思います。
今年から草刈り作業のために、ウィングモアとスライドモアという機械を導入しました。これまでは田んぼの畦を歩きながら、手振りでこなす草刈り機しか持っていなかったので、これは大きな進歩です。僕が無の会に来たばかりの頃、代表の児島先生からは、「除草剤を1度でも使ってしまうと労力と手間からの開放感で抜け出せなくなる。」と聞きました。「草刈りを制すれば無農薬を制する」そう思い、いかに手振り動作を速く動かすか、ということに専念してきたものです。周りの農家さんからは、「今の時代、手振りだけで田畑を草刈りするなんて無茶だ。モアという便利な農機具を知らないのか。買ってもらえないのか。」と言われました。20代までは便利さに頼っていては体力が衰えてしまうと感じ、お陰で随分と鍛えられましたが、30歳を過ぎた頃には、肩や足腰の痛みを感じるようになってきて、この先10年〜20年と継続できるものなのか、という不安が出てきました。今回導入したウイングモアは、手押しで乳母車のように刈り進めるので、腰の負担がかなり軽減できます。スライドモアは、トラクターの後ろに取り付け、道路沿いであれば平面でも斜面でも運転しながら刈り取れます。しかもトラクターの運転席にエアコンがあれば、炎天下の中でも作業ができるのです。
僕は23歳から12年間農業を続けてきて、農業は若いうちから始めないと続かないし、ハイテクな機械に頼っていてはかえって体が衰えてしまう。なにより甘えてしまうと考えてきました。しかしそういった考えを持ち続けていては、若い新規就農者を集められないし、定着させられず、農業普及の妨げになりかねません。今、日本の農業従事者の7割以上が高齢者で、5年後には農地の相当の面積が耕作放棄地になる恐れがあります。時代の変化に気づき、本当に問題を解決したいのであれば、自分の考え方が正しいかどうかをまず疑うべきです。草刈りというひとつの作業を通じて、どうしたら今ある問題を解決し、より良く改革していけるかは、既存の意識や思い込みを取り払うことで、はじめてスタート地点に立てるということに、今回気づくことができました。