
【僕がなぜ会津に来たのか】by やっしー
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はじめまして、こんにちは。無の会で研修中の林田太一です。メンバーのみなさんからは、親しみを込めて「やっしー」と呼んでもらっています。現在、休学中の大学4年生です。
まず、僕がなぜ会津に来たのかについてお話しします。
無の会に来る前は、大学で食品科学を学び、特に食品のミクロな機能や化学的な側面を中心に勉強していました。「食べる」ことに近い部分の探究は興味深かったのですが、それを支える「食の上流」、つまり食の生産と人の暮らしがどうつながっているのかについては、実感を持てずにいて、そこで一度、現場に身を置いて学んでみたいと思い、大学を休学して会津に来ることを決めました。
1 年間無の会で研修した後は、大学に復学する予定です。「卒業してからでもいいので
は?」という声もあるかもしれません。たしかに、少し中途半端な印象を与えるかもしれませんが、僕としては「今このタイミングでここに関わる意味がある」と、直感的に感じています。
無の会の存在を知ったのは 2 年前。紹介してくれた大島さんを通じて初めて訪れ、その
翌年にも再訪しました。会津の風景や、メンバーのみなさんのあたたかい人柄に惹かれたのが、ここに来る決め手のひとつでした。
大学に入ってから、農業に関わる機会がいくつかありました。その中で、自分は自然環境の中に楽しみを見出せるタイプだということにも気付きました。思い返すと、熊本県宇土市に住む祖父母が小さな畑を持っていて、子どものころ、よく一緒について行って遊んでいた記憶もあります。今後、自分がどのように土や自然と関わっていくのか、無の会での時間を通じて探っていけたらと思っています。
さて、会津に来て 1 ヶ月が経ち、生活にもだいぶ慣れてきました。4 月上旬は田畑での作業はまだ少なかったのですが、19 日の米の種まきでは、全員での作業に初めて本格的に取り組みました。農作業だけでなく、堀の内側の環境整備にも力を入れていて、作業場や台所を使いやすくしたり、庭を過ごしやすい空間にしたりと、地味ながらも着実に暮らしを整える日々です。