無の会便り3月号

【コラムNo.6:若女将がやってきた】 

この度、野菜栽培&料理担当として、無の会チームに入団しました志穂です!

喜多方市熱塩加納町にある温泉宿「ふじや」の三女として生まれ、旅館の娘とは思えないほどのおてんば娘で(現在進行形)小さい頃から山の中を駆け巡り、人の入ったことのないような山の中へ、鎌を持って草をばっさばさと刈りながら道を作り、秘密基地を作る様な女の子でした。隠れんぼは、隠れると言うよりも、木や屋根に登って身を隠すような娘で、そんな幼少時代を経たわたくしも、18歳に上京し、一人暮らしが始まりました。当時住んでいたマンションのバルコニーに「なんとなく」小松菜の種をまき、野菜を育てみようと試みたことがありました。5階という高さもあってか、虫食いもなく、それはそれは素晴らしい巨大な小松菜ができあがり、当時、初めての栽培だったので、いつ収穫していいかわからないまま育て、50cm以上の強大な小松菜が出来上がりました。お化け小松菜を収穫し、キッチンにそれを置くと、収穫したての小松菜が、みるみるうちに萎んでいき、枯れた様な姿になり、食べるのを躊躇したのを覚えています。

その時、スーパーに並んでいる野菜のみずみずしい姿と、今収穫したての萎んだこの小松菜には、どんな違いがあるのだろうと疑問がわいたのが、農業の道へと進む、きっかけとなりました。

調べれば調べるほど出てくる日本の農業に関しての色々な事情。

薬を使わなければならないこと、そうでもしないと、全てB品になってしまうような厳しい規格があること、などなど。普通に購入していた野菜の裏事情を知り、将来、自分で食べるものは、全て自分で作ろうと決め、福島に帰郷したと共に、旅館の若女将となり、すぐに畑を借り、旅館で調理する野菜は全て自分で栽培し、自分で調理をするようなビジネスへ変換しました。

 栽培方法も、十人十色で、色々なベテラン農家さんに教えてもらった栽培方法を片っ端から実践していきました。草一本も無い土の状態の栽培方法、月の満ち欠けに合わせての方法、自然栽培、有機栽培にも色々な種類があることなど。自分なりに考えた有機栽培にこだわるも、そもそも、その肥料や資材に使用されている原料自体、有機なのか、動物の糞は何を食べてしている糞なのかまで気になり始め、最後に行き着いたのは循環農法と雑草を残すという方法でした。2019年から、山羊を3頭飼い、山へ放し、自由に遊ばせ、山の草を食べさせ、山羊小屋に敷いた藁と糞を畑に敷く様な循環農法を実施したところ、畑の土は肥料などをいれなくても、なんでも元気に大きく育つ様になり、病気も少なく、生えてくる雑草の種類も変化し始めました。

今年で、農家歴も11年を迎えました。私が栽培する野菜は、とにかく元気!甘いものはうんと甘く、苦いものはうんと苦く、野菜本来の香りはきちんと香る、日持ちもとてもよく、腐るというよりは、枯れていく。どんな異常気象がこようとも、びくともしない野菜たち。

そんな野菜を育ててきた自信があるものですから、無の会の野菜をどうか作らせて欲しいと、直談判し、入団できた3月1日です。そんな私が作ります野菜をどうぞ食べてみてくださいまし♪

元気でますよ♪

Tags:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です